■無料でパソコン画面を録画できる?

Windows 10以降では、Windows画面録画機能が標準装備されており、ゲームバーを使って、簡単かつ無料でパソコン画面を録画できます。

Windowsに最初から搭載されているため、他のソフトを追加する手間がなく、画面上の操作や動画、プレゼンなどを手軽に記録できる便利なツールです。

さらに、音声やパソコンのサウンドも録音できるため、解説動画も手軽に作成できます。

録画データのトリミングも、標準機能で簡単です。

もともとゲームバーでの録画は、ゲームのプレイ画面を録画するために用意されました。

しかし、ゲームに限らず、アプリなどの操作も録画して保存できます。

■録画方法

キーボードから「Windows」と「G」を同時に押すだけで、「ゲームバー」のウインドウが開き、ここから操作が行えます。

録画開始を示す「カメラ」アイコンをクリックします。

操作画面が表示されたら、ゲームやアプリなど録画したいウィンドウを選択した状態で、「●」をクリックすると、録画がスタートします。

ウインドウ上でのマウスの動きなどがそのまま記録されるので、録画したい操作を実行しましょう。

停止したいときは、「■」アイコンをクリックしてください。

■録音方法

録画時に解説などの音声を加えることも可能です。

まず録画と同様に「Windows」と「G」キーを同時に押して、ゲームバーのメニューを開きます。

歯車マークの「設定」ボタンから「キャプチャ中」を選び、録音したい音声の種類を選びましょう

音声は「ゲーム」のみか、ゲームやシステムなど「すべて」のどちらかを選べます。

また、「なし」を選んで、無音声の録画も可能です。

「すべて」を選ぶとシステムが発するサウンドも録音しますが、録音するのはパソコン内部で発生するサウンドのみです。

自分の声などパソコン外部の音声データを録音する場合は、マイク機能をオンにする必要があります。

メニュー画面の「マイク」アイコンがオンになっていると、音声も同時に録音されます。

操作方法を解説する動画作成などに便利です。

逆に、音声を録音したくない場合は、マイクのアイコンをオフ(マイクのアイコンの上に斜線が引かれた状態)にしておけば、余計な雑音などが入りません。

■録画した動画を確認する

録画した動画は、「PC」内の「ビデオ」→「キャプチャ」フォルダに、MP4形式で保存されます

確認したいファイルをダブルクリックするだけで、すぐに再生できます。

また、録画メニューの「キャプチャを表示する」をクリックして、再生することも可能です。

■ショートカットキーを使って録画

「Windows」+「G」ではなく、「Windows」 +「Alt」+「R」キーを同時に押しても録画できます。

停止や終了も操作は同じで、「Windows」+「Alt」+「R」です。

手軽に録画したいときは、こちらのほうが便利かもしれません。

■Windows標準アプリ「フォト」で簡単トリミング

録画した動画ファイルの一部だけを切り取りたい場合は、Windowsに標準搭載されている「フォト」アプリが便利です。

パソコン内の「ビデオ」→「キャプチャ」フォルダに保存されている録画ファイルを右クリックし、「プログラムから開く」で「フォト」を選んでください。

フォトアプリの画面左上にある、鉛筆マークの「編集」アイコンをクリックします。

次に、動画の下にある再生バーをスライドさせて、残したい部分の最初と最後の位置を指定すると、トリミングできます。

「保存」または「名前を付けて保存」をクリックして保存しましょう。

■「ゲームバー」使用時の5つの注意点

「ゲームバー」は、ゲームプレイや各種アプリの操作を動画で収録できるシンプルな機能です。

複雑な機能などは搭載されていないため、有料ツールに比べると操作可能な機能が少なく、以下のような制限があります。

  • ★注意点1つ目

まずは、1つのウィンドウまたはアプリしか録画できない点です。

ゲームバーでは、選択しているウィンドウの映像のみを録画します。

複数のアプリを行き来する操作は録画できないのです。

例えば、Excelで作成したデータをWordに貼り付ける操作を解説する場合、アプリを切り替える部分は録画されません。

  • ★注意点2つ目

録画時間は、最大4時間までです。

動画は多くの容量を消費するため、通常4時間もあれば十分でしょう。

長時間の録画を行う場合は、パソコンのストレージ残量に注意し、十分な空き容量を確保しておく必要があります。

  • ★注意点3つ目

録画ができないアプリもあります。

動画配信サービスなど、著作権で録画が制限されているアプリは収録できません。

Web会議やセミナーなど、著作権が発生する可能性のあるコンテンツを録画する場合は、事前に許可を得ることが重要です。

  • ★注意点4つ目

撮影中はウィンドウの大きさを変更することができません。

録画しながらウィンドウのサイズを拡大・縮小すると、録画が強制的に終了します。

  • ★注意点5つ目

最後は、保存がMP4形式でのみである点です。

他の形式で保存したい場合は、「フォト」アプリで編集後「名前をつけて保存」を選び、希望するファイル形式を指定して保存してください。

このように、いくつかの制限はありますが、アプリ操作を手軽に動画で収録したい場合に、無料で利用できるのがゲームバーの利点です。

■「ゲームバー」が使えないときの対処法と原因

ゲームバーを使ってもうまく録画できない場合は、以下4つの方法のどちらかを試してみてください。

  • 1.「Windows」+「Alt」+「R」キーを試す

「Windows」+「G」キーでゲームバーが開かないときは、画面録画のショートカットキーである「Windows」+「Alt」+「R」キーを試してみましょう。

  • 2.ゲームバーの設定を確認する

録画が機能しないのは、設定がオフになっているのが原因かもしれません。

「設定」を開き、「ゲーム」→「Game Bar」の順に進んで、オンになっているかを確認しましょう。

また、次の条件を満たしていない場合も、正常に機能しないことがあります。

まず、録画したいアプリがゲームモードをサポートしていない場合です。

Windows 10のゲームモードは特定のアプリケーションでのみ動作するため、ゲームバーに対応していないアプリは録画できません。

  • 3.必要条件の確認

低スペックなど、録画に必要な条件を満たしていない場合も同様に録画できないことがあります。

「設定」から「ゲーム」→「キャプチャ」に移動し、エラー表示がないかを確認してください。

「~の要件を満たしていません」などのメッセージがある場合、グラフィックス性能など、必要な能力を満たしていない可能性が考えられます。

  • 4.その他

最後に、システムリソース不足など、その他の原因も考えられます。

例えば、裏で動いているプログラムがパソコンの処理能力を圧迫しているなどのケースです。

録画をスムーズに行うために、使っていないプログラムは終了しておきましょう。

■思ったように録画できないときの対処法

録画はできたものの、見当違いの画面が映っている、音声が録音されていないなど、期待していた内容とは異なる場合は、以下の点を確認してください。

まず、アクティブウィンドウが正しいかを確認しましょう。

アクティブウィンドウとは、今、操作中のウィンドウのことです。

録画したいアプリなどの操作ウィンドウが一番手前にあることを確認し、不要なウィンドウは閉じるか、最小化して隠しておきます。

音声が入らない場合は、「システムサウンド」や「マイクの入力」がオンになっているかを確かてください。マイクがきちんと接続されているかもチェックしましょう。

また、設定や操作に問題がある場合も、トラブルが発生しやすくなります。

ゲームバーの「設定」の各項目を確認し、適切に設定し直すことで、問題が解決するケースもあります。

■パソコン画面の録画は仕事の効率化にも

Windows 10以降の標準機能であるゲームバーを使えば、簡単かつ無料でパソコン画面を録画できます。

音声などの録音も可能で、さまざまな用途に活用できるでしょう。

例えばWEB会議をしていて、会議画面だけでなく他に開いていたファイルやページなども一括して録画しておくと、見返すときに大変便利です。

そのまま議事録作成として文字起こしも可能ですし、自身で改めて会議内容をまとめる際にも、すべて録画されているので見逃しが少なくなります。

仕事のサポートとして、活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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是非、ご活用くださいませ。

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