グローバル化が進むにつれ、各種講演会、カンファレンス、シンポジウムなども国際化しています。
そのような事情もあり、英語の文字起こしを希望する企業も以前に比べて確実に増えていることでしょう。
それでは、英語の文字起こしは可能なのか、可能だとすればその料金は日本語と比べてどうなのか、また、書き起こしだけでなく日本語への翻訳もセットで行なってくれる業者はあるのかなどについてお伝えします。
英語の文字起こしはニーズが増えている
ビジネスでのミーティング、国際会議、インタビューなどにおいて、日本企業でも英語が話される機会は増えており、英語の文字起こしのニーズも高まっています。
ニーズが高まれば自然とそれに対応するサービスも現れるものです。
また、今では音声認識ツールも進化しており、業者に依頼せずとも英語の文字起こしを行うこと自体は可能になっています。
現状、ツールでの文字起こしは、まだその正確性が十分とは言えないので、業者に依頼する方が仕上がりの質ははるかに高いです。
しかし、今後、技術の進歩によって状況は変化していくことでしょう。
英語の文字起こしに対応する代行業者はある!
文字起こしは日本語での依頼が大多数を占めますが、業者によっては英語の文字起こしにも対応しているところがあります。
日本語の文字起こしに比べると数は少なくなりますが、英語の文字起こしを依頼できるところが見つからないという心配はないでしょう。
英語だけでなくその他の外国語の文字起こしができるところも
外国語の文字起こしでは英語のニーズが圧倒的に高いですが、それ以外の外国語についても対応している文字起こし業者はあります。
韓国語や中国語のように日本と関係が深い国の言語はもちろん、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ロシア語など、ヨーロッパの主だった言語の文字起こしサービスもあるようです。
英語よりも対応できる業者の数はさらに少なくなりますが、ウェブ上でのやり取りになるため、全国どこからでも依頼できますよ。
英語の文字起こしは日本語より高単価になることが多い
英語の文字起こしが可能なことはわかりましたが、気になるのはその料金ではないでしょうか。
日本語の文字起こしに比べて、英語の文字起こしの方が料金は高額になる傾向があります。
もちろん業者やサービスによって料金設定は異なりますし、求める仕上がりの質によっても料金が変動するため、一概にいくらと言うことは難しいですが、安いところであれば1分当たり200円以下での依頼が可能です。
急ぎの納期で、かつ高い質を求めるとなると、1分当たり600円以上になることもあります。
また、音声の内容によっても金額は変わってきます。
たとえば高い専門性を要する内容や、録音状態が悪い場合には、さらに割増料金となるのが一般的です。
費用に不安がある場合は、複数の業者から見積もり取って、大まかな相場を認識しておきましょう。
いずれにせよ、納期が短くほど料金が高くなるのは日本語の文字起こしと同じです。
なるべく安く収めたいのであれば、納期までに余裕をもって依頼することをおすすめします。
料金体系は業者によってさまざま
上でも少し触れましたが、英語の文字起こしの料金は業者によって大きな差があります。
日本語の文字起こしよりも高額になる傾向はあるものの、料金設定の仕方はさまざまです。
日本語の文字起こしの2倍以上の料金となるところもあれば、業者によっては日本語とさほど変わらない料金で受注しているところもあります。
なぜこのように料金に大きな違いがあるかというと、文字起こしの作業を行う人材をどこで確保しているのかによって、人件費が大きく異なるからです。
ほとんどの英語の文字起こし業者では、作業は日本人以外によって進められます。
日本人にとって英語の文字起こしは非常に難易度が高いのが理由です。
ネイティブが用いる独特の表現や、発言に込められる微妙なニュアンスを聞き分けるには、単に英語を理解できるだけではなく、文化的な背景まで理解できる必要があります。
また、同じ英語でもアクセントは多種多様なので、英語が母国語でない日本人にとって、標準的な英語の聞き取りはできても、話し手の出身地によっては非常に理解しにくいということもあります。
このような理由で、英語の文字起こしは英語ネイティブが行う業者が一般的でしょう。
ただ、英語ネイティブにもさまざまな国の人がおり、それによっても文字起こしの料金は大きく変わります。
たとえば、アメリカやイギリス、もしくは日本在住の人の場合、物価の関係で人件費がかかるため、文字起こしの料金も平均より高額にならざるを得ません。
日本語の文字起こしとさほど変わらないぐらいの低料金で請け負う業者では、人件費の安いフィリピンやインドなどで人材を確保しています。
ところで、文字起こしを行う人の出身地によって仕上がりの質に違いが出るかというと、一概にはそうとも言えないでしょう。
フィリピンやインドの人たちにとって、第一言語は現地の言葉であるとしても、英語も公用語として幼いころからしっかり身に付けています。
アクセントに違いはあれど、文字起こしを行う人たちの英語力は母国語とほぼ同等のレベルなので、その仕上がりにも英米人と大きな差はないと考えられます。
つまり、高品質の仕上がりを求めるからといって、必ずしも料金の高い業者に依頼した方がより仕上がりの質が高くなるとは言えないのです。
文字起こしした英語原稿を日本語翻訳してくれるところも
英語の文字起こしを依頼する場合、文字起こししたものを日本語に翻訳するところまでセットで希望するケースが多いのではないでしょうか。
文字起こしした原稿を日本人に対して用いるのであれば、このままでは理解できない人が多いわけですから、翻訳までセットで依頼できた方が当然便利です。
実は、英語の文字起こし業者の多くは日本語への翻訳にも対応しています。
また、逆に日本語で文字起こしした原稿を英語に翻訳できるところもありますよ。
文字起こしの料金+翻訳料金が必要
日本語への翻訳までセットで依頼できる業者は少なくないですが、翻訳料金が別に必要になるため料金はかなり高額になる傾向があります。
文字起こしのみでは1分当たり200円前後で受注している業者であっても、翻訳を含めた料金となると1分当たり2000円前後になるのが一般的です。
また、日本語で文字起こしした原稿を英語に翻訳するとなると料金はさらに高額になり、1分当たり4000~7000円ほどにもなります。
翻訳までセットで依頼できるのは便利ですが、このように料金が非常に高額になることには注意しておきましょう。
英語以外の外国語への翻訳も可能
先にもお伝えした通り、英語以外の外国語の文字起こしにも対応している業者は存在します。
そのような業者でも日本語への翻訳までセットで請け負うところは少なくないですが、翻訳料金が別にかかるため、やはり料金は高額になる傾向があります。
また、日本語で文字起こしした原稿を英語以外の外国語に翻訳することも可能です。
ただし、和英翻訳がさらに高額になるように、このケースでも料金はさらに高額になると考えてよいでしょう。
その他の文字起こし関連サービス
最後に、英語の文字起こし業者が提供する文字起こし関連のサービスの種類を3つ紹介します。
業者によってサービス内容は異なるので依頼前に対応範囲を確認しておきましょう。
1.英語と日本語との混合音声の文字起こし
業者によっては、日本語と英語が混ざっている音声データをそれぞれの言葉で書き起こすことも可能です。
日本語のみ、英語のみの場合と比べて料金はやや高額になりますが、国際会議やインタビューなど通訳音声の書き起こしを依頼したい時には非常に便利なサービスです。
2.英文校正
文字起こしした英語原稿を校正して、ネイティブレベルの英語に磨きをかけることも可能です。
日本語の文字起こしの簡易整文と同じように、文法の誤りを直したり、不要な繰り返しなどを取り除いたり、また、口語を正式な言葉遣いに改めたりなどして、一読して理解しやすい文章に修正してくれるサービスです。
3.動画の字幕作成
英語の動画データを文字起こしし、字幕を作成してくれるサービスを提供している業者もあります。
字幕用の原稿を作成してくれるだけでなく、動画に字幕データを埋め込むところまで対応してくれる業者もありますから、動画を広く公開したい場合に便利なサービスです。
ここまで英語の文字起こしについてご紹介してきました。
しかし、実際に文字起こしを外注する際は、日本語の音源であることがほとんどではないでしょうか。
日本語での文字起こしは『WITH TEAM 文字起こし』がおすすめです。
見積もりも簡単ですし、料金もリーズナブルなので、日本語の文字起こしを検討されている方は、ぜひ一度お問合せください。