パワハラやいじめ、家族関係のトラブル、脅迫まがいの顧客クレームやストーカー…こういった問題を訴えるため、証拠の一つとして音声データを集めようとしている方もいらっしゃるでしょう。

しかし、証拠として使う音声は、レコーダーを用意して録音ボタンをポンと押せばいい、というものではありません。
有力な証拠となる音声を集めるには、いくつかのコツがあります

さらに、裁判ではほとんどの場合、これらの音声をそっくりそのまま文字に起こし書面で提出することも求められます。

「録音した音声を文字に起こすなんて、簡単なことでは?」と思うかもしれませんが、言い淀みや言い間違え、不明瞭な発言などにあふれた人間の話し言葉を一言一句文字にするというのは、決して簡単なことではありません。

それに、つらい場面を録音した音声を何度も何度も聞くことは、精神的な負担も大きいものです。

ここでは音声を有力な証拠として準備するためのポイントをご紹介します。

音声を証拠として使いたい!――まず知っておいてほしいこと

そもそも会話音声は証拠になるの?

結論から言えば、民事訴訟では基本的に証拠になります。
例外的に、犯罪まがいの方法や違法と思われる方法で録音されたものは認められない場合はあります。
(ことによっては録音をした側が罪に問われます。)

例えば、

  • ・有利な発言を引き出すために、相手を脅したり暴力をふるったりした
  • ・相手の家の庭から忍び込んで盗聴器を仕掛け、録音した
  • ・「録音はしないでください」と事前にはっきり言われていたのに、こっそり録音した

こういった犯罪性や違法性がなければ、相手に知られないように録音したものでも証拠となり得ます。

ただし、録音した音声をSNSで公開したり、匿名で相手の学校や職場に送ったりしてはいけません。

これは、個人の情報を不特定多数の人に公開する行為、つまりプライバシー侵害にあたります。
録音した音声の扱いには十分注意しましょう。

とはいえ状況が許すのであれば、「双方にとって重要な話し合いです。食い違いがないよう、念のため録音します」などと知らせておきましょう。

相手は、知らないうちに自分の発言が録音されていたとなれば、それがのちに判明したとき非常に不快に思います。

そういった感情がその先の話し合いをこじれさせてしまうことは、十分にあり得ます。
(証拠を集めている側にすれば、「こちらがあなたに不快な思いをさせられてきた」と思うかもしれませんが。)

※なお刑事訴訟の場合、犯行現場で犯行そのものの音声を録音したものであれば、証拠と認められる可能性は高いですが、現場を見たり聞いたりした人がのちになって記憶を頼りに証言した録音は証拠になりません。

音声は書面でも提出しなければいけない

ほとんどの裁判では、音声を証拠として提出する場合、音声を文字に起こした書面も提出することが求められます。
(ちなみに、この書面は反訳書と呼ばれることが多いです。)

理由は、音声そのものを初めから終わりまで聞くのは時間がかかるからです。

「じゃあ、証拠となる部分だけ切り取って提出すればいいのでは?」と思うかもしれませんが、その部分だけを聞くのと、前後の流れの中で聞くのとでは、受ける印象が大きく変わってくることもあり得ます。

せっかく法律のプロに聞いてもらうのですから、勝手に「この部分だけ聞いてもらえば大丈夫だろう」などと判断せず、全体を文字にして提出しましょう。

録音しても証拠として利用しにくいケースもある

録音した内容が「証拠として用いることができる」と認められることを、「証拠能力がある」と言います。

しかし、「有力な証拠である」こととは別であることに注意してください。

例えば、パワハラの現場を録音した音声と反訳書を提出して、「この音声には証拠能力がある」と言われれば、「決定的な証拠なんだ!」と思うかもしれません。

でも、これはあくまで「パワハラの事実があったかどうかを認定する作業に使うことができる」ということです。

実際、証拠能力はあっても有力な証拠にはなりにくい例として、以下のようなものがあります。

①訴える側が話し続けており、相手は「うん」「まあ」「そうだね」など相槌を打っているだけのパターン

相槌だけでは、「相手が事実を認めている」という証拠にはなりにくいですし、無理やり言わせているとみなされることもあります。
話し合いの場では、こちらから話を誘導したりせず、できるだけありのままを話してもらうことを心掛けましょう。

②わざと挑発的なことを言って相手を怒らせるパターン

乱暴なことを言わせ、DVの証拠にしようとするのはNGです。

③全体の話の一部だけを切り取って録音しているパターン

前後の流れが分からなければ証拠にはなりにくいです。

その他、録音する環境や話し方にも注意が必要になります。
詳細は、下記のページに載っているので、是非ご参考ください。
↓  ↓  ↓
おすすめ記事:会話音声を裁判法廷用に有利な証拠にする!録音と文字起こしのやり方とコツとは?

いざ録音!上手に録音するボイスレコーダーや録音環境は?

せっかく録音しても、雑音だらけで何を話しているのかが分からない音声データでは意味がありません。

質の良い記録を残すには、できるだけ高性能の機材を使用し、録音環境もしっかり整えることが必須です。

ここに注目!証拠集め用に必要な性能

「ビジネス向け」をうたったレコーダーは、優れた機能が搭載されたものがそろっています。
悩んだときはこのグレードから選ぶのがおすすめです。

ビジネス向けのものが準備できなくても、最低限、語学学習や講義の録音向けに作られたレコーダーを使用しましょう。

なお、音声がクリアに録音できそうな環境であれば、スマートフォンの録音機能を活用してみてもいいでしょう。
目の前に置かれているのがレコーダーであるときに比べると、「録音されている」という緊張感は軽減され、話もスムーズに進むかもしれません。 

裁判証拠用音声の録音で特に重視したい機能には、以下のようなものがあります。

①ステレオ録音

「ステレオ録音」とは、人間が2つの耳で音を拾うように2つ以上のマイクで録音することです。
複数名が話していても、人間の耳は、どこに座っている人が話しているかを判断することができます。
同じように、ステレオ録音では音源の位置関係が把握しやすい(=誰が話しているか把握しやすい)音が録音できます。
なお、モノラル録音の機種はステレオ録音機種に比べて安価なので、録音対象が一人の場合はこれでも十分でしょう。

②コンパクト型、ペン型

服や持ち物の中に入れたまま録音できる小型タイプや、相手にレコーダーと気づかれず録音できるペン型タイプのレコーダーも、いろいろなものが作られています。
ポケット内でのこすれ音をカットする機能が搭載されているものもあり、さらに、多くの機種で通常のレコーダーとほぼ同等の機能を搭載しています。

③シンプルな操作

「急に録音を始めることになってもワンタッチで録音が開始できる」「音声の始まりを自動で検知して自動で録音が開始される」など、簡単な操作ですぐに録音が始められるレコーダーは、証拠用の音声を録音するときには非常に実用的です。

④電池(充電)持続時間

いわゆる「録音時間」は、最大で何時間分の音声を一度に収録できるか示していますが、併せて電池(充電)持続時間も必ず確認してください。
いじめやハラスメントの現場を収める場合、録音するタイミングがいつ訪れるか分かりません。

出勤から退勤まで1日中録音しておきたい場合、1回のフル充電で、あるいは規定の電池を入れたら、最大何十時間の録音が可能なのかチェックしておきましょう。
なお、出先などで充電が切れてもすぐ対応できるという意味では電池式がおすすめですが、充電にコストがかからないのは充電式のほうなので、使用状況に応じて選んでください。

⑤マイクの指向性

マイクの指向性とは、「どの方向の音を拾うか」ということを指します。
ボイスレコーダーによく見られるのは「単一指向性」と「無指向性」でしょう。

単一指向性マイクは、マイクが向けられた方向の音だけを拾います。
話している人の声がくっきりと録音されます。

一方、無指向性マイクは360°全方向の音を拾います。
複数人が話す場合には、全員の声をまんべんなく拾うことができます。
ただし範囲内の全ての音を拾ってしまうのでノイズも拾いやすく、また音の密度が薄くなるため、単一指向性マイクに比べるとぼやけた印象になりやすいものもあります。

⑥PCとの接続が簡単

データの受け渡しやPCでの再生を想定して、録音した音声が簡単にやり取りできるレコーダーがおすすめです。
レコーダーを直接PCに接続できるタイプや、SDカード対応で大容量のデータが保存できるタイプもあります。

⑦内蔵ストレージ容量

最低でも2GBあることが望ましいです。
4GBあれば、かなり長時間のインタビューでも余裕を持って録音できるでしょう。

なお、1GBがどのくらいの長さかということは、ファイル形式や録音設定によって変わってきます。
たくさん録音するときは、データ容量の消費が小さいMP3形式がおすすめです。
音質を重視する場合はデータ圧縮のないWAV形式がおすすめです。

このセクションの最後でおすすめのレコーダーを紹介しています。選ぶ際の参考にしてください。

録音環境を整える

録音場所を選ぶときは、「雑音がほとんどない」「人のざわめきが少ない」「車の音や風の音が入りにくい」などを考慮すると思いますが、併せて以下のようなことを工夫してみましょう。

①レコーダーを置く場所

レコーダーを机の上などに置く際、少し浮かせて置くと、机から反射する音を拾いにくいので音がクリアになります。

②複数レコーダーで録音する

可能であれば、複数のレコーダーを複数の場所に置きましょう。特に自分と相手双方にレコーダーのマイクを向けることで、それぞれの発言がクリアに録音できます。

③ハンカチなどの布を活用

レコーダーを置いた台の振動音や、衣服とレコーダーのこすれ音対策として、レコーダーの下に布を置く、あるいは本体を布でくるむと良いです。マイク部分はふさがないように。

④ノイズに注意

紙をめくる音、PC等の動作音、メモを取るなどでペンが紙をこする音などもノイズとなり得ます。
こういったものからできるだけ遠ざけてレコーダーを置きましょう。

⑤本番前に必ず録音練習

事前に当日の録音状況に近い状況で試し録音をしましょう。
思いのほか雑音が多い場所だったなど、気づくことがあるかと思います。

なお、このとき録音した音声は、PCの再生ソフトなど、文字起こしを行う際に聞く音声環境で再生してみましょう。ボイスレコーダー本体での再生とPCでの再生は、ノイズや音質が異なっています。

■特徴別:おすすめレコーダーを紹介

1.とにかくいい音質で録音したい

1番に音質をこだわりたい方へ、おすすめしたいレコーダーはこちらです。

オリンパス ICレコーダー Voice-Trek DM-750

いろいろな録音環境下で高品質録音ができるオリンパス ICレコーダー Voice-Trek DM-750

ビジネスモデルの中でも特に高スペックの機種です。
集音部分には、3つのマイクが異なる向きで内蔵されており、多様な録音設定を可能にしています。
複数人が広めの部屋で話している場合、一人と至近距離で話している場合、雑音の多いところで話している場合など、それぞれのシチュエーションに合わせて録音設定を切り替えることができます。

録音環境に合わせてマイク感度が自動調整(ボイスチェイサー機能)

常にベストな音量で録音し、「部分的に声が小さい」「部分的に音が割れる」などのトラブルを防ぎます。

空調やプロジェクターのファンの音などを自動的にカット(ローカットフィルター)

余計な音は拾わずに、人の声にフォーカスした録音ができます。

録音操作がしやすい

ブラインドタッチが可能な操作ボタン設計や、音声ガイドによって、手元を見ない操作が可能です。

PCとダイレクトに接続

レコーダー本体に付いているUSB端子を直接PCにつなぎ、データ転送やPC上での再生を手軽に行うことができます。PCからの充電も可能です。microSDカードスロットも搭載されているため、本体ではなくmicroSDカードへの保存も可能です。(最大32GBまで)

TASCAM ステレオオーディオレコーダー DR-07X

シチュエーションに合わせた最適な録音が可能なTASCAM ステレオオーディオレコーダー DR-07X

プロユースの音響機器として有名なTASCAMブランドのレコーダーです。
本体上部の2つのマイクは単一指向性タイプで、かつ左右に動かすことができるので、広範囲の音を集音する(=複数人の声をとる)ときも、前方にフォーカスを当てて録音するときも、高音質で録音できます。

音を感知して自動で録音開始

録音ボタンを押さなくても、音声が始まると自動的に録音が始まる機能が搭載されています。
突然のハラスメント発言なども録音できます。

録音開始2秒前の音をさかのぼって録音

とっさに録音ボタンを押した場合、大事な音声の最初の部分が欠けてしまうこともあるかもしれません。
このレコーダーの「事前録音機能」を設定しておけば、録音ボタンを押した2秒前の音から録音音声として記録されます。

2.複数人の音声を録音する

会話の人数が多いほど、話者の判別が難しくなります。
特に録音機から遠いところでお話ししている人の声は聞き取り辛く、近くの人と発言が重複したときは、声がかき消されるなんてことも。

そうならないためにも、指向性の強いレコーダーを選びましょう。

ソニー ステレオICレコーダー ICD-PX470F

発言者の声の違いを分かりやすく録音ソニー ステレオICレコーダー ICD-PX470F

「ワイド録音」機能により、発言者の位置関係をより強調した録音が可能です。
つまり、誰の発言かが分かりやすい音声が録音できます。
また、前方の対象にフォーカスして録音する「フォーカス録音」機能への切り替えも可能です。

長時間録音

単4形アルカリ乾電池2本で、最大約57時間の連続録音が可能です。(モノラル録音の場合は約62時間)

PCとダイレクトに接続

レコーダー本体に搭載されているUSB端子を直接PCにつなぎ、データ転送やPC上での再生を手軽に行うことができます。

3.ペン型・スティック型のレコーダーを使いたい

ペン型やコンパクトな録音機が欲しい方におすすめの録音機はこちら。

ベセトジャパン ペン型ボイスレコーダーVR-P003R

ペンに凝縮された高品質録音機能ベセトジャパン ペン型ボイスレコーダーVR-P003R

どのような向きで置いても録音音質が左右されない高感度マイクが内蔵されており、マイクの向きに関わらず高音質で録音できます。
また、遠くの音も近くの音も音量が一定になるよう自動調整される「ボイスチェイサー機能」機能も搭載されています。

ペンのフックをスライドさせるだけで即録音

録音のオン/オフ操作が簡単にできます。

その場ですぐに音声再生

ペン型レコーダーの中には、PCなどに繋がないと再生できないものもありますが、本機は再生機能が搭載されており、付属のイヤホンを接続して録音音声を確認できます。

録音日時の記録

ペン型レコーダーの中には、録音した音声ファイルに日時が登録されないものもありますが、本機は録音した日時をファイルプロパティに記録することが可能になっています。(PCと接続した際に確認することができます)

音を感知して自動で録音開始

録音ボタンを押さなくても音声が始まると自動的に録音が始まる機能が搭載されています。
突然のハラスメント発言なども録音できるだけでなく、長時間録音の際に、無言の時間や休憩時間などは録音を停止して、メモリー容量を節約することもできます。
感知する音の大きさをあらかじめ設定しておくことも可能です。

ボールペンらしさもしっかり追求

録音時にランプが点灯表示されるなどがなく、ボールペンとしての見た目に違和感がありません。
筆記具としての書きやすさも追求されていて、替え芯も販売されています。

オリンパス  ICレコーダー VoiceTrek VP-20

ポケットの中から高音質録音オリンパス  ICレコーダー VoiceTrek VP-20

録音環境に合わせマイク感度が自動調整され、「部分的に声が小さい」「部分的に音が割れている」といったトラブルを防ぎます。

また、「こすれ音フィルター機能」により、レコーダーと衣服がこすれる音を瞬時に判別、人の声はそのまま録音、こすれ音は抑えて録音されます。
さらに、「ポケット」モードほか、「会談」「商談」「メモ」などに切り替えることで、録音環境に合った録音ができます。

ポケットの中でも簡単に録音開始

電源オフの状態でも、本体最上部のスイッチをスライドさせるだけですぐに録音が開始されます。
ポケットの中に入れたままでも操作できます。

4.操作しやすいものがいい

沢山機能があっても使いこなせる自信がない方におすすめ!
難しい操作は不要で、簡単に録音ができます。

オリンパス ICレコーダー Voice-Trek VN-551PC

ワンアクションで録音開始オリンパス ICレコーダー Voice-Trek VN-551PC

電源オフの状態でも、録音スイッチをスライドさせてすぐに録音を開始することができます。
操作を行う全てのボタンは本体前面に配置され、さらに、よく使われるボタンは特に大きく設計されており、持ちやすさや操作性は抜群です。

お手頃価格で高性能

「メモ」「会話」「音楽」「LP(長時間)」の目的に合わせて録音設定を選ぶことができます。
本体での再生時にノイズをカットする機能なども充実しており、この価格帯の中では十分な性能を持っていると言えるでしょう。

強力な証拠となりやすい話し方のコツ

録音環境や機材と同じくらい重要なのが話し方です。例えば以下のような話し方をしていないでしょうか。

「昨日も、3時過ぎ。部長が第3資料室に、うん。だって、あそこの部屋って。」

「教授は、だってやっぱりすごく。教授は自分は失礼なこと言ってるとは。」

人間の話し言葉を改めて聞いたり文字にしたりすると、自分が思っている以上に言葉が省略されていることに気づくことでしょう。
また、普通に話しているつもりで録音をしてみたら、思いのほか「聞き取りにくい声だった」「早口だった」などということもあります。
いざ録音となれば声の大きさや話す速さなどには気をつけるかもしれませんが、心掛けたほうがいいことは他にもいろいろとあるのです。

話し方で気を付けるべきこと

①こまめに発言者の名前を口にする

極端な例ですが、録音の初めから終わりまで発言者の名前が一度も出てこないと、「ここで話しているのは自分ではない」と主張されてしまうこともあります。
もちろん音声を鑑定することはできますが、そういった労力をかけることは避けたいものです。

相手の発言前に「じゃあ(相手の名前)はどう思う?」「(相手の名前)さん、どうぞ」と呼びかけたり、相手が発言したら「(相手の名前)はそう言うけれど~」「いま(相手の名前)さんが言ったように~」と繰り返したりしましょう。

②相手の発言にあいづちをうったり反論はできる限り抑える

自分の声で相手の発言がかき消されてしまいます。

③語末をしっかり言い切ることを心掛ける

相手の発言に対しても、分かったつもりにならずにできるだけ最後まで言い切ってもらうよう促しましょう。

お互いきちんと話しているつもりでも、文字にしてみたらいろいろな言葉が省略されていた、ということはあります。
結論となる部分が省略されてしまうと、「何かが起こったのか」「起こらなかったのか」「そう思っただけなのか」など肝心なことが分かりません。
また、語末に向かって声がこもったり小さくなったりというケースもよくあります。

もちろん、話しにくい内容のために歯切れが悪くなった、突然相手が発言した、などということはあるでしょう。
それでも、できる限り最後までクリアに言葉にする/してもらうことが大事です。

話し方というのは、心がけですぐ改善できるものではありません。

自分の話し方のクセを知り、日ごろから気をつけてみましょう。
あらかじめ録音をすることが分かっているのであればなおさらです。

また、当日の録音状況をテストする意味でも、自分が普段どんな話し方をしているか、どういうことに気をつければクリアで分かりやすい音声が録音できるか、事前に何度かチェックしましょう。

AIや無料の文字起こしサイトより、業者に依頼がおすすめ

今はAIが文字を起こしてくれるアプリや、無料で文字起こしができるウェブサイトもありますが、反訳書の作成の際にこれらを利用することはおすすめしません。

反訳書は、元の音声の言い淀みやあいづちなども含め、音声のありのまますべてを文字にする必要があります。

文字起こしツールは必ずしも一言一句を正確に起こせるとは限らず、聞き直して人の手で修正していくとなると時間も労力も非常にかかります。

また、どれだけ入念に準備して録音しても、裁判の絡む話し合いだと、どうしても感情的になったり、人の声が重なったりして、十分な音質で録音できないことがよくあります。

こういった音声は文字起こしツールではほとんど対応できません。

さらに、思い出すのもつらい発言を繰り返し聞いて文字にする作業は、精神的な負担も計り知れません。

短時間で質の良い反訳書を作成しようと思ったら、技術や経験がそろった専門業者に頼むのがやはり一番でしょう。

文字起こし業者に依頼するコツについては、下記のサイトに詳しく記載されているので、是非ご参考ください。
↓  ↓  ↓
会話音声を裁判法廷用に有利な証拠にする!録音と文字起こしのやり方とコツとは?

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まとめ

ここまで見てきたように、裁判などのために有力な音声証拠を残すには、入念な準備が必要です。
難しいと思うかもしれませんが、

①録り方(レコーダーと録音環境)
②話し方
③文字起こし

上記3つをしっかり抑えれば、準備した音声が強力な証拠となる確率が高くなります。

また、これらの中には、外部の力を借りることで、記録としての質を上げ、かつ自分の負担を軽くできることもたくさんあります。上手に活用して裁判に臨みたいものです。

WITH TEAM 文字起こし』では、これまでたくさんの裁判資料用音声の文字起こしを手掛けてまいりました。

「通常プラン」だけではなく、ライターと校正者の2名体制でしっかりダブルチェックできる「高品質プラン」もご用意していますので、より正確な素起こしでの文字起こしも可能です。

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