インタビューや講演などの録音音声を文章にしたいと思う時、頼りになるのが文字起こし代行です。

しかし、文字起こしの料金は企業やサービスによって千差万別ですから、特に初めて依頼する場合には、どれを選べばよいのか迷ってしまいますよね。

もちろんコストが低いに越したことはないと思いますが、あまりにも安いと、逆に出来上がりの質が不安になる方もいるのではないでしょうか。

文字起こし代行を格安で依頼しても平気?質は?

文字起こしにおいて、コストと正確性は関係するのでしょうか?

文字起こし代行業者は数多くあり、安いところでは1分100円以下、高ければ1分300円以上するところもあります。

「どうせ依頼するのならなるべく費用を安く抑えたい」と思うのは当然ですが、安かろう悪かろうでは意味がありません。

気になるのは、やはり文字起こしの料金とその正確性は比例するのかということでしょう。

料金だけでは文字起こしの正確さまでわからないけど…?

安い料金の文字起こし業者が書き起こした文章の正確性については、不安を感じる方も少なくないでしょう。

しかし、料金の高い業者なら確実に正確で質の高い原稿を仕上げてくれるという保証もありません。

実際のところ、文字起こしの質は実際に依頼して納品してもらうまでわからないのが現実です。

ただ、安いには安いなりの理由が、高いには高いなりの理由があるはず。

サービス内容を確認し、どのような工程で作業をしているのか、こちらの希望をどこまで聞いてもらえるのか等の記載がないか探してみましょう。

せっかくコストをかけて文字起こしを依頼するなら、自分の希望に沿った対応をしてくれるところに依頼したほうが、後々の自分の作業が楽になりますよ。

見極めポイント:文字起こし代行業者の【過去の実績】に注目

多くの文字起こし代行業者は、ウェブサイト上に過去の実績を掲載しています。

中には、スーパーなどでよく見る「お客様の声」のように、取引先の意見を掲載している業者もあるでしょう。

それらの実績をよく見て、自分の期待する内容に仕上げてくれるかどうかを吟味しましょう。

過去の実績に大手企業との取引がある業者なら比較的安心です。

さらに、毎日もしくは毎週、納品実績の更新がある企業も、途切れず依頼があるという判断材料になりますね。

もし同じ企業が何度もその業者に依頼しているという実績がわかれば、リピートして依頼があるということですから、ある程度の質を見込めると考えてよいでしょう。

業者と個人では文字起こしの質や正確性に差は出るの?

文字起こし代行を請け負うのは、業者(企業)だけでなく個人の場合もあります。

個人に依頼する場合は、主にクラウドソーシングなどを使います。

個人の場合は実際に書き起こし作業をしてくれる相手とのやりとりが可能ですので、要望を直接伝えられるというメリットがありますし、納品された原稿に修正が必要となった場合も、作成した本人へ依頼をすればいいので、比較的簡単です。

さらに、クラウドソーシングを使えば単価も抑えられるというメリットもあります。

しかし、個人の場合には、その人の実力次第で文字起こしの出来栄えが大きく左右されるということにも注意しなければなりません。

その人の得意なジャンルなら期待通りの成果が得られる可能性は高いですし、もちろん「継続して依頼したい!」と思える人に出会える可能性もあります。

ですが、医療や法律など専門性の高いジャンルになればなるほど、一度聴いただけではわかりづらい専門用語も頻出するため、正確に文字起こしできる人は限られてきます。

個人に依頼する場合でも、過去の実績は事前に確認したほうが安心でしょう。

一方、文字起こし代行業者の場合、書き起こし行う人材を何人も抱えていますから、どのようなジャンルの依頼でも、適した人材を選んでもらえるというメリットがあります。

依頼するジャンルの専門性が高い場合は、受付担当者に「▲▲の知識がある人はいますか?」「●●のテーマが得意な人がいれば、その人へ依頼してください」と確認することができるのは、大きな利点でしょう。

また、業者の場合は納期にも柔軟に対応してもらえる場合があります。

個人は一人で作業をするため、「明日中に急いで仕上げてほしい」という急ぎの依頼には対応できない場合もありますが、業者であれば、多少の料金を上乗せすれば、あらかじめ作業者のスケジュールを確保しておく、複数名で分担して一気に仕上げる、などということも可能な場合があります。

文字起こしの料金を決める要素

文字起こしの料金を決める要素はいくつかありますが、基本的には音声データの長さに対して「1分あたり〇〇円」と設定している業者が多いです。

その他に、書き起こした文字数によって「1文字当たり〇〇円」と設定している業者もありますので、料金表は必ず確認しましょう。

いずれにせよ、依頼時に渡す音声データの長さが長いほど料金が高くなると考えてください。

なお、音声データの長さに上限や下限を設けている業者もあるので注意しましょう。

上限を設けている場合、それ以上の長時間の音声データでも引き受けてくれる場合はありますが、その場合は特別料金になることがほとんどです。

下限は「ミニマムチャージ」などという名称で設定されていて、「どんなに音源時間が短くても最低●●円は請求します」というものです。

そして、文字起こしの料金を決める上で重要なのは、納期までどのぐらい余裕があるかということです。

今日依頼して明日までに仕上げてほしいというような急ぎの場合、ほとんどすべての業者が通常料金に上乗せした特別料金で引き受けるという形になります。

出費を少なくしたいのであれば、できるだけ余裕のある納期で依頼するようにしましょう。

さらに、音声データの内容によっても料金が変動することがあります

専門性の高いジャンルの書き起こしの場合、割増した額を請求するという業者は多いです。

割増の額は業者や内容にもよりますが、通常料金の120~200%というところが多いのではないでしょうか。

特に、専門用語の多い医療分野や、特に正確性を期する裁判法廷用の依頼となると、正確に理解できる人が少なくなるうえに、文字起こしの作業にも時間がかかるため、通常よりも料金が割増となる傾向があります。

安い料金で正確に文字起こししてもらうための4つのコツ

文字起こしの料金がさまざまな要素で変動するということがわかったところで、ここからはできるだけ安い料金で、かつ正確に文字起こししてもらうためのちょっとしたコツをお伝えします。

1.録音状態の良い音声を用意する

録音状態の悪い音声では、どんなにベテランの文字起こし経験者でも正確に書き起こすことは難しくなります。

よくある失敗例としては、音量を確認しないでRECボタンを押したため、録音された音声がほとんど聞こえなかったというケースです。

本番の録音前には必ず試し録りをして、正常に録音できているかどうかを確認するようにしてください。

なお、録音機材はICレコーダーでもスマートフォンでもかまいませんが、できればマイクを使って録音しましょう。

また、マイクを使う場合でも、レコーダーで直接録音する場合でも、スタンドに固定して録音するとクリアな音声で録音しやすいですよ。

録音機材を直接机に置くと、机の上の書類を動かす音やPCのキーボードを叩く音、椅子を引く音などが大きく録音されてしまい、肝心の話し手の音声を妨害してしまいます。

2.不要な箇所はあらかじめ削除しておく

多くの文字起こし業者では、1分当たりいくらという料金体系となっています。

そのため、音声データが長くなるほど費用もかかるというわけです。

音声データを渡す前に、挨拶や雑談などの本題とは関係ない箇所を削除して、なるべく再生時間が短くなるようにしましょう。

もしくは、依頼時に「●分~●分までを起こしてください」と指定すれば、余計な料金がとられることはありませんよ。

3.文字起こしの理解を助ける資料を用意しておく

専門性の高いジャンルの場合、文字起こしの理解を助ける資料を用意しておく方がより正確な仕上がりが期待できます。

また、文字起こし業者に依頼する場合、ある程度はその分野に精通した人が作業を行いますが、たとえば自社でのみ通用するような専門用語などでは、どんなにベテランでも聞き取れないことがあります。

頻出する専門性の高い用語や略語、隠語などを添付資料にまとめて依頼時に渡しておくと、作業者も対応しやすくなります。

4.納期には余裕を持って

先ほども述べましたが、料金をできるだけ抑えるためには、余裕を持った納期で依頼することが大切です。

納期が短いと料金が割高になるばかりか、短時間での作業になるため仕上がりの正確性にも影響が出ることがあります。

逆に、通常よりゆとりのある納期で依頼すれば、割安料金で引き受けてくれる業者もあります。

すでに音声データが手元にあるなら、必要に迫られる前に余裕を持って依頼するようにしましょう。

どの文字起こし業者も、納期までの期間で料金に差が出る

以上、文字起こし業者の料金について見てきましたが、ほとんどの業者で共通するのは、納期までの期間によって料金が変動するということです。

格安だからといって、決して質に不安があるというわけではありません。

なるべく低価格で、かつ丁寧に作業してくれる代行業者はたくさんありますし、個人の方でも仕様の説明や依頼をきちんとすれば、誠心誠意応えてくれます。

業者選定にはいろいろな選択肢がありますが、やはり【納期】と【実績】は料金と質に関係しやすいといえるでしょう。

再三になりますが、できるだけ安い料金で、かつ、正確性の高い良質な仕上がりを求めるのであれば、納期までに余裕を持って、音質もある程度しっかりした状態のものを依頼することを心がけてくださいね。

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通常のプランは料金がリーズナブルですが、経験豊富なライターが多数在籍しているので質も安定しています。

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