文字起こしを業者に依頼する際、『タイムコード』というオプションを見て、具体的にどのようなものか分からず迷った経験はありませんか?
タイムコードは、音声や映像データの特定の時点を示す目印であり、文字起こしに欠かせない要素です。
会議の議事録やインタビュー、動画の字幕制作など、用途によって必要とされる理由はさまざまですが、タイムコードを活用することで音声とテキストの対応関係が明確になり、後から確認や修正を行う際の効率が大幅に向上します。
この記事では、タイムコードとは何かという基本から、その種類、そして「希望通りの間隔で依頼できるのか?」といった発注時の疑問や料金相場まで、詳しく解説していきます。

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目次
文字起こしにおける「タイムコード」とは?
文字起こしでは、単に音声を文字に変換するだけでなく、発言がいつ行われたのかを明示する必要があります。そのときに使用するのが、「タイムコード」や「タイムスタンプ」と呼ばれる目印です。
タイムコードの定義と「タイムスタンプ」との違い
タイムコードとは、音声や映像データの再生時点を示す目印です。たとえば、「00:05:12」とある場合、その発言が音声データの開始から5分12秒時点にあることを意味します。
なお、「タイムスタンプ」という言葉を聞くこともありますが、文字起こしにおいてはタイムコードと実質的に同義語と考えて差し支えありません。
タイムコードもタイムスタンプも、文字情報と音声情報をつなぐ橋渡しの役割を担う存在です。タイムコード(タイムスタンプ)があるからこそ、文字起こししたテキストと元の音声データを容易に対応させることが可能なのです。
【どう活用する?】文字起こしでタイムコードが必要な理由
文字起こしでタイムコードが必要とされる大きな理由は、前述のように、テキストと音声を照合しやすくするためです。また、以下のように、利用シーンによって単なる補助的な目印以上の重要性を持ちます。
会議の議事録
会議の内容をすべて確認するよりも、一部の発言だけを確認したいケースが少なくありません。タイムコードがあれば、該当部分が即座にわかります。
インタビュー記事の編集
発言者の言葉を引用する際、正確さを担保するために録音データと突き合わせる作業が不可欠です。その際、タイムコードがあると確認作業がスムーズに進みます。
動画字幕の制作
動画の再生タイミングとテキストを一致させるには、秒単位の情報が必要です。タイムコードがその基準となり、映像と文字のズレを防ぐのに寄与します。
法廷記録や研究インタビュー
発言の正確な時点が重視される場合、タイムコードの存在は不可欠です。後から証拠や資料として利用するには、一切の曖昧さを排除する必要があります。
タイムコードの種類と依頼方法
タイムコードと一口にいっても、挿入パターンはさまざまです。ここでは代表的なパターンと、発注者が「指定秒数」や「話者ごと」といった希望の形式を依頼する方法について解説します。
タイムコードの主な挿入パターン
文字起こしで一般的に用いられるタイムコードの挿入形式には、おもに以下に挙げるパターンがあります。
時間単位ごとのタイムコード
「5分ごと」や「1分ごと」など、一定の間隔でタイムコードを挿入する方式です。会議録や講演のような長時間データで全体を俯瞰しやすくするのに向いています。
話者ごとのタイムコード
発言者が切り替わるタイミングでタイムコードを入れる方式です。誰がいつ発言したかを確認する必要があるインタビューや座談会の記録に役立ちます。
センテンスごとのタイムコード
1文1文の区切りにタイムコードを挿入する方式です。動画の字幕制作など、発言を正確に追いたいケースに適しています。
特殊な形式:SRT(字幕)ファイルでの納品
動画編集を前提とする場合、テキストファイルにタイムコードを挿入する方式とは別に、「SRTファイル(字幕ファイル)」形式での納品に対応している業者もあります。
SRTファイルは、「00:01:23,456 –> 00:01:28,912 のように、映像にテキストを表示する「開始時間」と「終了時間」がミリ秒単位で記録された特殊な形式です。
これは実質的に、話者の発言(しゃべり)ごとに非常に詳細なタイムコードが付与されている状態と言えます。動画編集ソフトに読み込ませるだけで、自動的に字幕を表示できるため、テロップ制作の工数を大幅に削減できます。
こうした納品形式は、動画ファイルの文字起こしを専門とするサービス(例:WITH TEAM 動画ファイル文字起こし)などで提供されていることがあります。
【発注者向け】指定秒数や話者ごとで依頼は可能?
「1分ごとに細かく入れたい」「話者が変わるたびに入れてほしい」といった具体的な要望は、多くの場合、オプションとして依頼可能です。
ただし、業者の標準仕様(無料)は「5分ごと」や「10分ごと」に設定されていることが多いため、それより細かい指定は有料オプションとなるのが一般的です。
どう依頼すればいい?
発注時(見積もり時)に、オプションとして明確に指定する必要があります。
Webサイトの注文フォームにオプション選択欄が用意されているか、備考欄に希望(例:「1分ごとのタイムコードを希望」)を具体的に記載します。
たとえば、「WITH TEAM文字起こし」のサービスでは、以下のような仕様です。(※2025年10月時点の公式Web情報に基づく)
- ・標準仕様(無料): 5分ごとにタイムコードを挿入。( 7分ごと、10分ごとなど、5分を超える間隔も無料で対応可能。)
- ・有料オプション(時間指定): 5分未満の間隔(例:1分ごと)を希望する場合、1分あたり+20円〜で対応可能(※けばとり・素起こしのみ対応)。
- ・有料オプション(発言ごと): 「全ての会話の話し始めと終わりにタイムコードを表記」する場合、1分あたり+100円で対応可能(※けばとり・素起こしのみ対応)。
- ・その他(SRT): 動画字幕(SRT形式)での納品は、別途見積もりで相談可能。
このように、希望するタイムコードの形式が標準仕様なのか有料オプションなのか、または別途見積もりが必要なのかは業者によって異なります。必ず発注前に確認しましょう。(タイムコードオプションの詳細はこちら)
タイムコード付き文字起こしのメリット
タイムコード付きの文字起こしには、作業効率化の利点がある一方で、注意すべき点も存在します。ここではそのメリットと注意点を紹介します。
原稿と音声データの照合が簡単になる
タイムコード付き文字起こしの最大のメリットは、音声データと原稿を簡単に突き合わせられる点です。何の目印もないと特定の発言が音声データのどの位置にあるのかを探すのに時間がかかりますが、タイムコードがあれば一目で位置がわかります。
たとえば、会議の議事録に「00:42:10」と記載があれば、音声データをその時点から再生するだけで発言の内容を即座に確認可能です。担当者が複数いる場合、同じ基準で音声を参照できるため、作業の一貫性が保たれるのも利点です。
必要な箇所だけピンポイントで再確認できる
もう一つの大きなメリットは、必要な部分だけをピンポイントで確認できることです。
たとえば、長時間に及ぶ会議やインタビューの場合、冒頭から聞き直すのは非効率です。タイムコードがあれば、該当の発言にすぐにアクセスできるため、再確認の手間が大幅に削減されます。
動画編集や字幕作成でも、タイムコードは欠かせない存在です。映像とテキストを正確に同期させるためには秒単位での照合が必要になりますが、その際、タイムコードが基準となります。
注意点として、タイムコードを細かく入れるほど(例:1分ごと、話者ごと、センテンスごと)、作業工数が増えるため費用が高くなる場合があります。導入にあたっては、目的とコストのバランスを考え、最適な挿入方法を指定するようにしましょう。
【料金比較】タイムコード付き文字起こしの費用相場
文字起こしサービスの利用にあたって、タイムコードの有無やその料金体系は大きな判断材料となります。ここでは、公式サイトでタイムコードに関する情報(標準仕様・オプション料金)を公開している業者について、その料金をまとめました。
| 業者名 | 標準仕様 | 有料オプション |
|---|---|---|
| WITH TEAM文字起こし | ・5分ごとに挿入(無料) ・文章中に(00:05:00)の形で表示 ・5分以上(7分、10分など)も無料 | ・5分未満(1分ごと等):+20円/分〜(※けばとり / 素起こしのみ対応) ・全会話の開始/終了時点:+100円/分 (※けばとり / 素起こしのみ対応) ・SRTファイル納品は別サービス(別途見積り) |
| 東京反訳 | ・約5分ごとに挿入 ・文末「。」で区切るため端数になる | ・5分未満(例:1分、2分):分単価+20円 ・聞き取り不能箇所:1分あたり+20円 |
| データグリーン | ・約5分間隔で挿入 | 会話ごとなど希望に応じて対応(オプション料金は非公開、要見積り) |
| コエラボ | 10分以上の間隔であれば無料 | 10分未満や話者ごとは追加料金(要見積り、音声確認後に確定) |
※料金や仕様は2025年10月時点の各社公式サイトを参照しています。最新情報はリンク先でご確認ください。
このように、タイムコードの扱いは業者によって差があります。
「5分ごと」程度であれば無料(標準仕様)としている業者が多いですが、「1分ごと」や「話者ごと」など、指定が細かくなるほど追加料金(有料オプション)が発生する点は共通しています。
まとめ
タイムコード(タイムスタンプ)は、文字起こし原稿と元の音声・映像データを照合する(見比べる)作業を効率化し、納品物の正確性を高めるために不可欠な目印です。
多くの文字起こし業者では「5分ごと」などの標準仕様(無料)が用意されていますが、動画の字幕制作用途の「センテンスごと」や、インタビュー記事編集用の「話者ごと」、議事録確認用の「1分ごと」など、より詳細なタイムコードも有料オプションとして依頼できることがほとんどです。
タイムコードは細かく指定するほど料金が上がる傾向にあるため、文字起こしを依頼する際は、自分の「利用目的」と「予算」のバランスを考え、最適な挿入パターンを選択することが重要です。

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