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■ボイスレコーダーとは
音声を録音する装置、機械のことを「ボイスレコーダー」と言います。
再生機能の備わったカセットテープレコーダーやミニディスクレコーダーとは区別されており、録音機能しか持たないというのがボイスレコーダーの特徴です。
音声を電子的信号に変換して保存するものは、「ICレコーダー」と呼ばれます。
ICレコーダーの音声は、USBに接続してパソコンに取り込むことも可能です。
ボイスレコーダーは報道、記者会見、囲み取材などで記者が利用している場面をよく見かけます。
会議や打ち合わせ、講演会の内容を録音するために使う人も多いのではないでしょうか?
学生から社会人、色んな年齢、職業の方に幅広く利用されています。
ちなみに、スマホのボイスメモ機能もボイスレコーダーです。
■ボイスレコーダーから文字起こしする3つの方法
ボイスレコーダーで録音した音声を文字起こしするには、おおよそ3つの方法があります。
—文字起こしの機能が付いたボイスレコーダー
自動文字起こし機能のついたAIボイスレコーダーです。
テキストデータをボイスレコーダー本体で確認したり、パソコンで共有したりできます。
単語を検索する機能も付いているため、録音した音声の確認も素早くできるのが魅力です。
『あー…』『えー…』『あのー』などの喋り出しや話の合間のフィラーも自動で消去してくれるので、編集の手間が省けます。
こちらもAIボイスレコーダー機能付きで、AutoMemo Sの機能をシンプルにしたモデルです。
約68gの軽量コンパクトなボディは、持ち運びも楽に行えます。
文字起こし再生モード付きのボイスレコーダーです。
再生スピードを変えたり、前後数秒移動できるジャンプバック再生機能が付いていたりするので、手作業での文字起こしをする方には便利なボイスレコーダーでしょう。
精度の高い文字起こしが可能です。
AI搭載で、文脈から誤字脱字、間違った言い回しを自動で修正してくれます。
動画撮影のためのカメラ機能付きで、リアルタイムの字幕表示も可能です。
マイクの感度も高く、360度、最大10mまで集音出来ます。
—ICレコーダーの録音音声をパソコンへ送り、文字起こしソフトや編集サイトで書き起こす方法
ICレコーダーで録音した音声は、パソコンへ送ることができます。
そのため、PCで使用できるソフトで文字起こしをすることが可能です。
Apowersoftオンライン音声編集フリーソフトを使用するには、ダウンロードし、インストールする必要があります。
音声のトリミングや分割、結合といったシンプルな機能の文字起こしソフトです。
セキュリティがしっかりしているため、個人情報漏洩などの心配がありません。
編集可能なファイルの上限数もなく、ファイル数を気にせず使えます。
音声編集オンラインサービスで、ブラウザ上で音声の切り取りや分割、結合が可能です。
ソフトをインストールしたり、サーバーへ音声をアップロードしたりする必要がありません。
基本的な音声編集ができ、シンプルで使いやすい音声編集サイトです。
AudioMassは、ブラウザ上で基本的な波形編集ができるオンラインサービスです。
完全無料で利用できるのは魅力的ですが、使用言語は英語のみですので、英語がわからないと扱いづらいかもしれません。
アカウント作成などの手間がかからず、すぐに使えるのでその点はとても便利でしょう。
—文字起こし業者に依頼する方法
自分で文字起こしするだけでなく、外注することも方法の1つです。
お金はかかりますが丁寧に書き起こしをしれくれますし、無料ソフトではなかなかできない仕様を伝えることも可能です。
なにより、文字起こしには時間がかかります。
自分でやるとなると、音源の倍以上の時間がかかる覚悟が必要ですが、その時間を有効的に使うためにも専門業者への依頼はとても効率的です。
■文字起こしツール、無料と有料で何が違う?
- —無料ツールのメリットとデメリット
お金をかけずに文字起こしできるのが、一番のメリットです。
他にも、アプリなど手軽にインストールできるものが多く、時間や場所に関係なく、簡単・すぐに使えることも無料ツールのメリットです。
デメリットとしては、音声認識の機能の精度が低いことでしょう。
専門的な言葉の聞き分けは難しく、誤字が目立ち、結局、手作業で修正を加えなければならないことも多々あります。
- —有料ツールのメリットとデメリット
有料ツールのメリットは、仕事を効率よくこなせることでしょう。
ボイスレコーダーやICレコーダーで録音した音声を素早く文字に起こせるため、会議や講義など、すばやく文章で共有することが可能になります。
文字起こしに時間を取られる時間が減るため、他のことに対応する時間が作れます。
無料ツールと比べて精度が高いため、手直しにかかる時間も少なくて済むでしょう。
デメリットは、専門用語や固有名詞などの精度を高めるのは難しく、ある程度の手作業修正が必要になる場合もあることです。
■ボイスレコーダーの音声を文字起こしできるツール
AIの音声認識機能を使って、録音した音声を文字起こしできるツールには、無料で使えるものと有料のものがあります。
ツールによって機能が違ったり、音声認識の精度が違ったりします。
どのような音声を文字起こししたいのかを考えて、ツールを選ぶようにしましょう。
例えば、専門的な言葉が多い、固有名詞が多い場合は、音声認識精度の高いツールを選ぶべきです。
—無料で使える文字起こしツール5選
- ・Notta(ノッタ)
音声データや動画データ、Web会議など、さまざまな音声が文字起こしできます。
日本語、英語、中国語など、58言語に対応しています。
文字起こし精度も98.86%と高く、会議やセミナー、ミーティング、インタビューなど、さまざまな場面で使えます。
パソコンはもちろん、スマホやタブレットでも使えるため、場所や時間を問わず文字起こしが可能です。
無料会員だと、リアルタイム文字起こし機能は1回の録音につき3分まで、という制限があります。
- ・MyEdit(マイエディット)
音声ファイルをアップロードすると、瞬時に文字起こしされます。
音声編集はもちろん、画像編集も一部利用できるオンライン無料ツールです。
ログインするともらえるクレジットを獲得することで、無料利用ができます。基本ツールの利用に制限はありませんが、プレミアムツールの利用は1日1回です。
画像編集全ツール利用し、その他さまざまな機能を使いたい場合には、有料会員へアップグレードすると良いでしょう。
- ・Googleドキュメント
Google提供のドキュメント作成ツールですが、音声入力による文字起こしもできます。
Googleアカウントさえあれば完全無料で利用できるのは嬉しいです。
句読点などの認識が難しいため、最終的には手直しが必要となります。
- ・Texter(テキスター)
最新AI技術で、録音音声や動画などから文字起こしが可能です。
無制限の録音機能と音声認識ができるので、長時間の文字起こしに対応しています。
リアルタイム翻訳機能も付いており、発話からの翻訳も可能です。
会議や講演、インタビュー、SNSなど幅広い分野で使えます。
- ・SpeechyLite
音声ファイルを素早くテキストファイルに変換できます。
キーボードを使う必要がないため、キーボードでの出力が苦手な人にも便利なツールです。
88以上の言語にも対応している上、ライブボイススピーチ機能により、瞬時に翻訳、テキスト化ができるので、コミュニケーションツールとしても使えます。
—有料で使える文字起こしツール5選
- ・Notta(ノッタ)
有料会員登録をすると、使える機能の幅が広がります。
リアルタイム文字起こしが無制限で使えたり、固有名詞などを登録しておける辞書機能に200単語登録できたり、自動文章校正機能が使えたりと、より精度の高い文字起こしが可能になります。
- ・RIMO Voice
動画、音声ファイルをアップロードするだけで、文字起こしができます。
高精度のAIが搭載されているため、最終的な手直し作業が格段に減ります。
日本語に特化した自然言語処理技術が使われている上、chatGPTにより、内容の要約も瞬時に行えます。
法人プランと個人プランで、利用料金が変わります。
- ・ログミーツ
「実質ゼロ秒での文字起こしが可能」と、スピーディーな文字起こしがウリなクラウドサービスです。
音声録音をデータを漏れなく記録、保存します。モバイル端末利用、Windowsアプリ利用が選べます。
操作も簡単で、音声録音ボタンを押すだけで音声録音が始まり、その音声データが瞬時に文字起こしされていきます。
- ・Otter
英語の音声文字起こしに特化しています。英語での会議やセミナー、取材などの音声を文章へと瞬時に変換してくれます。
文章の段落や区切りの認識も可能です。1ヶ月6.000分録音ができ、チームや組織で共有もできるので、仕事の効率アップにも繋がります。
- ・AutoMemo
録音と文字起こし、両方の機能が使えるアプリです。
72言語に対応しており、リアルタイム文字起こしも可能です。
テキスト検索機能により、聞きたい箇所の検索も簡単にできます。
シンプルな使い方なのも嬉しいです。
料金プランも使う頻度で選べるので、無駄にお金を払い過ぎる心配もありません。
■「文字起こしのプロ」に頼むという選択肢も
会議やセミナー、インタビュー、SNSなどなど、音声データからテキスト化する文字起こしは、いろんな場面で必要となります。
無料ツールや有料ツール、さまざまなツールがあるので、自分の手で文字起こしをするのも難しくない時代になりました。
ただ、ファイルをアップロードしたり、最終確認を目視でしなければならなかったりすることも多々あります。
複雑な仕様である場合や専門的な用語が連発される音声データはもちろん、作業効率と精度を上げたいと考える場合は、文字起こしのプロに頼むのも良いでしょう。
費用はかかりますが、手間と時間が浮き、その他の仕事に注力できるため、仕事の効率化が期待できます。
(2024年現在)