自分で文字起こしをする場合、専用のアプリやツールは手間や時間の節約になり、大変便利です。

もちろん、文字起こし自体は録音されている音声を聞いてWordやメモ帳などに文字を入力する作業なので、専用ツールを使わずとも、誰にでもできるものです。

しかし、誰にでもできる作業だからといって、誰もが「同じ時間」「同じ労力」でできるわけではないということを忘れてはいけません。

人によっては、多大な時間と労力を要する場合もあるのです。

文字起こしアプリやツールは、効果的に使用することでそういった方々の助けとなります。

文字起こし用ツール(アプリ)の種類

1.自動的に文字を起こしてくれるもの

ツールの種類の一つ目は、音源をインポートすると音声認識システムによって自動的に文字に起こしてくれるというものです。

スマホのアプリでは、このタイプが多いです。

こちらのタイプは、自分で文字入力をする手間がかなり減るというメリットがあります。

大部分は自動で文字起こししてくれますので、その後に文章の形を整えたり、誤字や反映されなかった部分などを修正したりするだけで済ませることができるのです。

パソコン用のソフトでも、自動音声認識のタイプのツールはいくつもあります。

書き起こし専用に開発されたものでなくても、ワードなどのテキストソフトと一緒に使うことで、効率よく音声を文字にしていくことができます。

スマホアプリは無料のものも多いですが、パソコン用の音声認識ソフトは有料となっていることも多いので、予算によって使うかどうかを検討してください。

2.文字起こし支援ツール

もう一つの種類は「文字起こし支援ツール」と呼ばれるものです。

作業者が自分で音源を聞いてタイピングしていく作業を楽にしてくれるツールです。

具体的には、音声の一時停止・巻き戻し・早送りなどをホットキーで瞬時に操作できる機能や、音声の再生スピードを遅くして入力しやすいようにしてくれる機能が付いているものがほとんどです。

また、フットスイッチという、足で踏む動作がホットキーと連動し、手を離すことなく一時停止や再生などの操作を行うことができるツールもあります。

両手をタイピングのためだけに使えるので、文字起こしの効率アップが見込めますよ。

3.その他

本来書き起こし用として提供されていないものの、音声を文字に起こす機能を持っているツールを使うという手段もあります。

たとえば、Googleアシスタントなどがその一例です。

スマホには音声操作機能が付いていて、それをテキストアプリと組み合わせることで、文字起こしができるようになります。

スマホに元から入っている機能ですので、アプリを別途インストールする必要もなく、気軽に使えるのがメリットです。

こうした音声認識機能はパソコンにも標準装備されています。

Windows、Macともに音声操作ができるようになっているので、設定によっては音声のテキスト化も可能です。

こちらもやはり専用のソフトをダウンロードする必要がありませんので、気軽に文字起こしができて大変手軽です。

ただし、スマホにしてもパソコンにしても、書き起こし用に開発されたツールよりはやはり精度や使い勝手が劣りますので、あくまでもちょっとした内容の書き起こしをする程度に留まってしまうという点は覚えておきましょう。

文字起こし用ツール(アプリ)の選び方

このように、文字起こしツールには異なる種類があるため、用途や音源、どのくらいの頻度で作業をするかなどに応じて選ぶ必要があります。

短時間かつ音声がクリアな音源の場合や、タイピングが苦手というケースであれば、音声認識ができるアプリを使うのが便利です。

一方で、雑音が入ってる、音声があまりクリアでないといった音源の場合や、定期的に文字起こしをしないといけないという場合には、支援ツールを使って自分で入力するのが適しています。

音声から自動でテキストに変換できるツールとしては、たくさんのスマホアプリが登場しています。

スマホの中に入れておいて、どこでも気軽に書き起こしができるというメリットがあります。

会議などで録音した内容、ちょっとした会話の音声メモをその場でテキスト化して、すぐにSNSやメールで送信できるのが便利な点です。

さすがに長時間の録音を正確に書き起こす、すべてのワードを高精度で変換するというところまでは難しいかもしれませんが、ちょっとした内容の録音をテキスト化するのには便利でしょう。

簡単な音声書き起こしにはスマホアプリを使い、重要かつ長時間の内容であれば支援ツールを使ってきちんと仕上げる、という使い分けをするのも有りではないでしょうか。

金額で選ぶことも大切

有料か無料かという点で選ぶのも一つのポイントです。

スマホアプリの場合は、無料バージョンと有料バージョンの二つがリリースされている場合が多くなっています。

無料版でも基本的な機能はしっかりと付いているのですが、ある程度長めの録音音声を変換したいという時などは有料版でないと対応できないこともありますので、注意してください。

パソコン用の支援ソフトでも、無料版と有料版の両方があります。

そこまで本格的なものでなくても良ければ、無料版でも十分でしょう。

このジャンルにおけるソフト開発の技術は進んでいますので、無料版でもかなり高機能のソフトがいくつもあります。

通常の使い方であれば、無料のソフトでも使い切れないほどです。

まずは無料ソフトを探して使いつつ、慣れてきてもっと高機能のものが欲しいとなったら、有料のソフトを選んでみてはいかがでしょうか?

使っているパソコンはWindows?Mac?

もう一つのポイントは、パソコンで書き起こしをする場合、WindowsかMacかということです。

支援ツールは圧倒的にWindows用のソフトが多い状況です。

Mac専用というものも、どちらにも対応しているソフトもあります。

しかし、提供されているソフトを全体的に比較すると、Macの方は選択肢が限られてしまいます。

そのため、普段Macを使っているという人が、書き起こし用のソフトを試してもあまり気に入るものがないというのであれば、Windowsで作業をすることを検討してみると良いでしょう。

無料の文字起こしツール(アプリ)20選

こうした文字起こしを自動的に行ってくれるアプリ、自分で作業をする際に役立つ支援ツールはたくさん出ています。

その中でも、人気が高く使いやすい機能を持っているものをご紹介します。

1.テープ起こしプレーヤー

プロユースの支援ツールで、Windowsパソコン向けのソフトです。

名称からも分かるように、文字起こしを専用としたツールで、音声の再生速度だけでなく、ピッチの調整もできますので聞きやすい状態で入力ができます。

一時停止や巻き戻しなどをホットキーで行えますので、かなり作業効率が高まります。

音源の音質を調整するイコライザー機能、さらにはノイズ除去機能さえもあります。

聞き取りづらい音源でも楽に起こせるのが、このツールの素晴らしいところでしょう。

リピート機能もあるので、一回ではどうしても聞き取れない難しい部分も、楽な操作で聞き取れるように助けてくれます。

読み込めるファイルの型式もかなり幅広く、フットスイッチとの連動も可能となっていますので、より本格的な使い方もできます。

無料で使えるものですので、文字起こしの作業が必要になるということであれば、パソコンに入れておいて損することはありません。

たくさんの機能があって、最初は慣れないこともあるかもしれませんが、使っていくうちに便利な機能の使い方も分かってくるでしょう。

テープ起こしプレーヤーの使い方はコチラ!

2.Okoshiyasu2

文字起こしの定番支援ツールとも言えるもので、多くのユーザーに使われてきました。

キーボードだけで必要な操作をすべてすることができて、作業がすばやくできるようになります。

任意の部分だけをリピート再生するなどの機能もあり、聞きづらい音声の判別に便利です。

バックグラウンド状態でも処理ができるのは、とても作業効率が良いですよね。

ただ、現在は開発が終了してしまっていますので、サポートや新しい機能の追加などは見込めない状態です。

また、基本的に「テープ起こしプレーヤー」とほぼ同じ機能となっているため、先々のことを考えると「テープ起こしプレーヤー」の方がいいと考える人もいます。

しかし、長年多くのユーザーに使われてきたという信頼度と安心感がありますので、今なおこのソフトを使い続ける人が多いという点にも注目できるでしょう。

全体的にシンプルな操作画面でとても見やすく、どの機能がどこにあるのかがすぐに分かります。

たまにしか作業をしないとツールの使い方を忘れてしまうこともありますが、この画面の見やすさであれば、一目見てすぐに使えるのがうれしいところです。

追記:タイムコードがずれやすくなっているので注意が必要です(2021年12月現在)

3.WITH TEAM AI文字起こし

もともと実績ある文字起こしサービス会社が開発した、自動文字起こしツールです。

アプリのダウンロードや面倒な会員登録が不要なのがメリットになります。

AIが自動で24時間365日文字起こしするので、自分が好きな時にすぐ文字起こしができるのが魅力的です。

文字起こしが完成したら登録したメールアドレスに通知がくるので、ずっとPCの前で待たなくてよいのも楽ですね。

また、文字起こししたい音源を複数持っているときに、一括操作で一気に文字起こしできてしまうのは、最大の魅力ではないでしょうか?

最初の1分間は無料で、それ以降は1分30円と低価格でお気軽にお試しいただけます。

4.CasualTranscriber 

Mac用の文字起こし支援ツールとして人気があります。

Macで使えるソフトは少ないので、このソフトはMacユーザーの定番とも言えます。

基本機能はすべてそろっていますし、字幕の書き出し、スライドショームービー作成など、付加的な機能も付いているので高度な使い方ができます。

また、省略テキスト入力もできますので、よく使うワードを登録しておけば、タイピングも速くできるようになるという利便性の高さも魅力的です。

YouTubeなどの動画ファイルにも対応していますので、映像を見ながら文字起こしをしていくことも可能です。

出てくる映像に合わせて文章の体裁を整えないといけないケースなどに重宝する機能で、いろいろな使い方をしたいという人に向いているでしょう。

操作画面もMac用ということで、見やすいデザインとなっており、直感的な操作がしやすい構成になっていますので、Macユーザーにはうれしいソフトではないでしょうか。

5.Express Scribe

プロ仕様のソフトとして多くの人に使われている文字起こし支援ツールです。

バックグラウンドでの使用が可能で、ワードなどのソフトに入力するのも簡単です。

FTPファイルの自動送信機能も入っていて、サーバー内のファイルを自動的に更新して、新しいものが出たら自動的にインポートしてくれるという点も使いやすさの一つです。

また、仕上げた原稿の自動送信も設定することができるため、大量の書き起こしをしないといけない人にも向いています。

フットスイッチとも接続可能ですので、再生スピードの調整機能などと併せて使えば、かなり作業が効率よく進めることができるでしょう。

ソフトは他のものと比べても軽くサクサクと動きますので、モバイルPCで使いたいというニーズにも応えることができます。

出先での時間を利用して書き起こしを進めたいという人にもぴったりです。

6.聞々ハヤえもん

音楽再生用のツールと思いきや、文字起こし支援ツールとしての使いやすさゆえに、文字起こしライターにも大人気のアプリです。

3秒戻しや再生速度の変更などもホットキーに設定できるので聞き直しも簡単ですし、フットスイッチと合わせることで効率アップも見込めます。

さらに、一部のファイル形式に限られますが、動画を再生することが可能な点も魅力です。

PC版だけではなく、Android版、iOS版もリリースされているので、使いやすいデバイスで試してみてはいかがでしょうか。

7.Speechy Lite

iPhone用のアプリで、音声からの文字起こしを自動で行ってくれます。

シンプルな作りで、オーディオをインポートするだけですぐに文字化することができます。

アプリ同士の連動性も優れていて、他のアプリで受け取ったオーディオをインポートしたり、逆に仕上がった文章をそのままメールやSNSで送信したりできるのが便利な点ですね。

有料バージョンだと、インポートできる音源の時間制限がないので、長い録音でも簡単に文字起こしできます。

もちろん無料でも基本的な機能はすべてそろっていますし、かなり使いやすい操作性を持っています。

まずは無料バージョンを使ってみて、気に入ったら有料にしてみてはいかがでしょうか?

8.Just Press Record 

音声を録音することで、気軽に文字起こしができるiOS用のアプリです。

日本語だけではなく、30以上の言語の文字起こしにも対応しています。

Apple Watchとも連携できるので、iOSユーザーはより一層手軽にも使用することができそうですね。

また、録音時間は無制限となっているので、長時間の文字起こしでも安心です。

有料ですが、サブスクリプションではなく買い切り型のため、一度購入してしまえばあとはずっと使えるのも嬉しい点ですね。(2023年2月6日時点)

9.recoco

基本はボイスメモということを売りにしているiOSアプリです。

しかし、音声テキスト変換ができますので、書き起こしにもぴったりです。

音声認識をする際には、一人で話しているのか多人数で話しているのかの切り替えができ、より正確に音声を捉えてくれます。

さらに、88を超える言語にも対応していますので、外国語の会話でも怖くありません。

なにより、このアプリではリアルタイム文字起こしをしてくれるというのがメリットでしょう。

音声を録音しながら、画面にテキストとなって出てきますので、すぐに内容を確認できるのです。

また、他のアプリやメール、SNSとの連携もできているので、ワンクリックでできたファイルを送れるというのも便利なところです。

そして、ボイスメモにタグ付けできるのも使いやすさのポイントです。

聞きづらい言葉、テキスト変換の修正が必要なところなどにタグを付けておけば、後で修正作業をするのも楽になります。

10.Speechnotes スピーチノート

Web版はこち

Android用のアプリとPC用のWebサイトの2バージョンが魅力的なツールです。

Web版はマイクを接続し、権限の許可をすることで簡単に音声入力ができます。

シンプルな画面と操作なので、難しいアプリは使い方がわからない…という方でも簡単に使えるのではないでしょうか。

Android版も同様にシンプルな使い心地です。

音声入力時に面倒な句読点等の入力がワンクリックでできるように工夫されている点も、文字起こし効率がアップできるので嬉しい点ですね。

11.Google 音声文字変換 

Googleが提供する音声文字変換機能です。

Androidのスマホやタブレットであれば標準実装されていることも多い機能です。

また、Windowsであれば、パソコンアプリとして導入することもできます。

元々は聴覚障害者との対話をサポートするために作られている機能で、音声を入れるとリアルタイムで文字にしてくれます。

テキストはコピペができますので、テキスト化されたところでワードなどに移せば、立派に書き起こしツールとして使うことができます。

Googleの音声認識技術はかなり高く、精度に優れているのがメリットです。

複数の人の会話でもしっかりと音の違いを聞き分けながら、認識してくれます。

ただし、改行や句読点を打つことはできず、自動変換した後に必ず修正作業をする必要があるため、その作業時間は確保しておいてください。

利用したデータは履歴として保存されますので、後に抽出して作業をするにも便利です。

無料で使えるツールとして気軽に利用できますので、とりあえず書き起こしをしてみたいということであれば、こちらを使うのも良い方法でしょう。

12.音声メモ – アイデアや思考の迅速なエントリ

Androidのスマホやタブレットで簡単に使えるアプリです。

書き起こし専用のアプリというよりは、音声録音をメインとしているのですが、音声をテキスト自動変換してくれる機能も付いているので、ちょっとした書き起こしには便利です。

短文の文字起こしに向いているため、短い音声や言葉数の少ない音声の場合は特に手軽に利用できます。

スマホアプリということで、SNSでのファイル共有や送信などもワンアクションでできるという手軽さがあります。

メインは音声入力によるメモなので、文字起こしだけではなく、リマインダーを設定したりと幅広い機能があり、日常生活でも便利に使用することができそうです。

13.VoXTセルフ

音声を書き起こしてくれるクラウド型のサービスです。

録音した音声を送信すると、AmiVoiceを使って自動的にテキストに変換し、テキストファイルを送り返してくれるというサービスです。

マンパワーで行っているのではなく、あくまでもクラウドソフトを使った書き起こしツールです。

AIを使った音声認識で高い精度で文字化してくれるのが売りです。

また、マンパワーでの書き起こしよりも安くできるというメリットがあります。

しかし、あくまでも自動音声認識ツールですので、後に修正が必要となりますので気をつけましょう。

テキスト化されたファイルを受け取ってから、自分で確認して修正をして仕上げることになります。

サービスを登録すると、無料の文字起こしアプリも受け取ることができますので、スムーズに校正作業を進められるようになります。

14.ボイスレコーダー & ボイスメモ

もともとボイスレコーダーとして開発されているアプリです。

しかし、音声をテキスト化する機能も持っていますので、文字起こしに使うことが可能です。

このアプリのいいところは音声の編集がしやすいという点です。

会話の一部分を切り取り、そこだけ別に保存するなどの作業を簡単にできるとことでしょう。

音源の一部だけをテキスト化したい時などに、この機能は効果を発揮してくれます。

また、44か国語に対応していますので、外国語の会話を文字起こししたいという時にも使えます。

ちょっとした内容を音声でメモし、テキストにして保存しておきたいというライトな使い方にも優れていますので、持っておくと便利ですよ。

15.RECAIUS 音声ビューア

東芝が開発したビジネス用の音声認識アプリです。アプリを使って操作するのですが、クラウド型になっているというのが、他のアプリと違うところです。

音声はクラウドにアップされ保存されます。

そして、そこのシステムを使って自動的に音声をテキストに変換していきます。

東芝独自の技術を使っていて、より精度の高い書き起こしができるのが強みです。

しかもリアルタイムでの文字化が可能ですので、すぐに内容を確認でき、誤変換などの理由で後ほど修正すべき箇所にマークをするなども楽にできます。

さらにクラウドに音声データやテキストデータが保存されますので、専用フォルダに入れておくことで、社内のグループで共有するといった使い方もできます。

キーワードの自動強調表示などもあって、他のアプリにはない特徴を持っているので、高機能のアプリを探している人にぴったりでしょう。

16.CapCut

豊富な機能を持つ動画編集アプリです。

文字起こしとしては、動画の中から音声を拾い、字幕として挿入してくれるという機能があります。

アフレコだけをあとから挿入し、そこから字幕を生成することも可能です。

もちろん自動で挿入された字幕に間違いがあれば、手動で修正することもできますよ。

ちょっとした動画を文字起こしして字幕を入れたい場合には便利なアプリです。

17.Texter

最新のAIで音声を文字起こししてくれるサービスです。

音声や動画からの文字起こしだけではなく、リアルタイムでの文字起こしにも対応しています。

基本的には有料のサービスですが、短時間の文字起こしなら無料で試すことが可能です。

iPadやApple Watchとの連携もできるので、iOSをお使いの方には便利なサービスですね。

18.Notta

AIによって文字起こしをしてくれるサービスです。

最大の魅力は日本語・英語など、104言語に対応していること。

また、Web版、Android版、iOS版があるので、いろいろな場面で使うことができそうです。

無料プランと有料プランがあるので、用途や起こしたい時間数などによって使い分けましょう。

人が起こすよりも安く仕上げられるという利点はありますが、AIでの文字起こしのため、最後は人間による修正が必要だという点にご注意ください。

19.Group Transcribe 

リアルタイムで議事録を作成するのに向いているiOS向けのサービスです。

自動の文字起こしアプリは話者の聞き分けが難しいため、複数人が発言する会議などの文字起こしは苦手です。

しかし、このサービスは自分の電話から会議に参加することで、誰の発言かまでを書き分けてくれます。

多言語のやり取りもリアルタイムで翻訳してくれる点も魅力です。

ただし、口語の日本語や漢字変換にはまだ少し弱い部分もあるようです。

20.Google ドキュメント

実はGoogleドキュメントでも文字起こしができるって知っていましたか?

リアルタイムで文字起こしをする場合は、「音声入力」機能をオンにしてマイクに話しかけるだけです。

音声・動画ファイルから文字起こしを行う場合には、PCの設定で録音をステレオミキサーに設定します。

ただし、PCによってはステレオミキサーが入っていなかったり、設定が複雑だったりするので、PCに詳しい方でなければ難しいかもしれません。

しかし無料で、しかもなかなかの精度で起こしてくれるので、PCの設定さえできればとても便利ですよ。

無料ツール(アプリ)の弱点と注意すべきポイントとは?

多くのツールやアプリをご紹介し、かなり便利そうな音声認識アプリがたくさんあることがおわかりかと思います。

ですが、どうしても弱点は存在してしまいます。

それは、かなり技術が向上しているとはいえ、完全に人の話を文章にするのは難しいという点です。

特に日本語は同音異義語も多く、文法も複雑なため、前後の文脈判断が必要になってくる場合が多いです。

実際に使ってみると分かりますが、話しているのとは違う文章となってしまうことが多々あります。

また、漢字の誤変換も多いので、手直しせず使うことはほとんどできません

そのため、自動認識させた後に自分で修正作業をしなければなりませんので、その作業時間を確保することは必要です。

また、段落や改行などを自動的に適切な位置で行ってくれませんので、文章の体裁を整える作業も自分で行うことになります。

修正と体裁整理の作業の二つが必要となりますので、予想より時間がかかった…というケースも多いのです。

支援ツールを使えば自分で入力できますので、より正確かつきれいな体裁で作れます。

しかし、タイピングや聞き取りのスキルがないと、作業には結局かなりの時間を要してしまうという点がネックです。

文字起こしの経験があまりないのであれば、支援ツールを使っても不慣れで、なかなか思うように作業が進まないということも多いでしょう。

せっかくツールをダウンロードしたのに使いこなせないということではもったいないですから、自分のスキルにはどのツールが適しているのか、よく検討してからダウンロード・購入することをお勧めします。

精度を求めるならツール(アプリ)ではなく代行業者への依頼も検討しよう

今まで見てきたように、音声自動認識タイプにせよ、支援ツールにせよ、自分で書き起こしをする際には、何らかのツールを使った方が作業が楽になるのは間違いがありません。

しかし、書き起こしのエキスパートである代行業者への依頼と比べて、作業全体の効率はどうなのかということを考える必要があります。

タイピングや聞き取りのスキルがあり、作業が速いということであれば、自分で文字起こしをした方がいいかもしれません。

また、かなり短いメモ音声的なもので、わざわざ外注するほどでもないという内容であれば、やはりアプリなどを使って書き起こした方が早いでしょう。

代行業者に依頼するとなると、ある程度のコストは当然かかります。

簡単な内容ですぐにテキストが欲しいというケース、もしくは、どうしてもコストをかけられないという場合には、自分で作業をするという選択肢を取ることになります。

しかし、そうでなければ業者に依頼した方がメリットが高いというケースもたくさんあります。

たとえば、音声が長くて作業に時間がかかるという場合です。

外注することで、文字起こしにかかるはずの時間を自分の本来の業務に当てることができるので、仕事を効率よく進められるようになります。

ある程度ボリュームがあれば代行業者も納期はスピーディーに対応してくれますので、自分で文字起こしするよりも早く仕上げてくれることもあるでしょう。

そして、正確な書き起こしが求められるという時に、専門とする業者へ頼るというのは安心感がありますよね。

レコーダーなどで録音した音源は、どうしても言葉が不明瞭で聞き取りが難しい部分が出てきてしまいますし、読みやすい形で文章をまとめるのも大変になってきます。

しかし、専門の代行業者であれば、原稿はもちろん不明瞭箇所も綺麗にまとめて納品してくれます。

そもそも、スマホアプリなどの自動音声認識系のツールでは、ICレコーダーなどで録音した外部の音声に対応できないことがあります。

録音済みの音声を後からアプリにインポートすることができなかったり、できたとしても録音した状況や話し手の口調などによって、音声がクリアに認識できず、誤変換ばかりとなってしまったりというトラブルもあります。

アプリのツールはあくまでも、スマホをマイクのように使ってダイレクトに録音し、そこから得られたクリアな音声をテキスト化するという使い方を前提としていることを忘れてはいけません。

その点、代行業者はひどい音質でなければ正確に対応することができますので、自分の手間を一切なくしたいという方は、外注化することも検討してみてはいかがでしょうか。

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